Ubuntuのデフォルトの日本語入力が余りにも残念なので、何とかする方法を調べて見ました。
Webで検索したところ、Ubuntuの日本語入力メソッドは標準で”Anthy”というものが設定されていて、これの代わりに”Mozc”を使用するのが有効との事。
Mozcというのは、「Google日本語入力」のオープンソース版で、概要は以下の通り(Wikipediaから引用)。
インターネット上から自動的に辞書を生成することにより、予測変換機能・タイプミスに対して「もしかして機能」を実装している。専門用語や学術用語・話題の人名(存命の芸能人・政治家や、漫画・アニメ・ゲームに登場する架空のキャラクター名など)から、はやり廃りの激しいインターネットスラングにまで対応する高い変換精度を売りにした日本語入力システムであり、特に固有名詞の語彙力が他の日本語入力システムと比べて極めて高いとして、インターネット上で大きな話題となった。また、日本語表記の英語の語句入力から、英語のスペルに変換する機能を持ち合わせている。
なかなか良さそうな気がするので、早速インストールして見ました。手順は以下の通り。
まず、apt-getで “ibus-moac” をインストールして、Ubuntuを再起動します。
$ sudo apt-get install ibus-mozc
次に、「iBusの設定」(図1の様なアイコンをクリックする)を開き、「インプットメソッド」タブを選択します(図2)。
「インプットメソッド」のリストから「日本語 – Mozc」を選択し、右側にある「上へ(U)」ボタンをクリックして、「日本語 – Mozc」を一番上に移動します(図3)。
※ 「インプットメソッド」のリストにMozcがない場合は、インプットメソッドの選択->日本語->Mozc の順に選択すると追加されます。
以上で、日本語入力時にMozcが使用出来る様になります。今回はUbuntuでしか試していませんが、インストール方法の差こそあれ、おそらく他のディストリビューションにもMozcのインストールは可能だと思います。
実際に使って見ましたが、Anthyにはない(?)Tabでの変換がなかなか便利。肝心の変換精度も、Anthyよりは格段に良くなっている様な気がします。
文書作成時に思い通りの入力が出来ないのは、かなりの苦痛を伴います。そもそも日本語の文書作成にLinuxを使う事自体が無謀な気もするのですが、やむを得ずLinuxで文書を作成しなければならない時には、不要なストレスを避けるために一度Mozcを試して見ることをお勧めします。